エリアトラウトで、どうしても釣れないときに活躍する「反則ルアー」。
管理釣り場のルールで使用が禁止されているルアーは使えませんが、なかには問題なく使えて爆釣が期待できる”反則級ルアー”も販売されています。
ただし、使用する際は注意点もあるので、とくにエリアトラウト初心者の方はポイントを押さえておきましょう。
基本的な使い方やおすすめルアーもご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
エリアトラウトの「反則ルアー」とは?
エリアトラウトの「反則ルアー」とは、以下2つでやや意味が異なります。
- 釣れすぎるルアー=反則ルアー
- 釣り場で禁止されているルアー=反則ルアー
なぜかよく釣れるルアーを揶揄して「反則ルアー」と言われている”反則級ルアー”なら使っても問題ありませんが、釣り場で禁止されている本当の意味で「反則ルアー」は使用できません。
ただし、「初心者でもよく釣れる」と言われるルアーのなかには、エリアトラウトの管理釣り場で禁止されているモノも。
「料金を払って放流されたマスを釣る釣り堀で、釣れすぎるから禁止はおかしい」という意見もありますが、施設のオーナーが定めたルールは守らなければなりません。
初心者であっても「知らなかった」という言い訳は通用しないので、行く予定の管理釣り場のレギュレーションをしっかり確認し、ルールを守りながらエリアトラウトの釣りを楽しみましょう。
とくに、以下のようなルアーに注意が必要です。
フェザージグ
フェザージグとは、オモリのついたフックに毛糸や鳥の羽など巻き付けているルアーです。
フライフィッシングの毛鉤をルアーロッドでキャストすべく開発されたルアーですが、多くの管理釣り場で禁止されています。
ソフトルアー(ワーム)
バスフィッシングで使われている、柔らかいプラスチックや合成樹脂で作られたソフトルアーやワームは、エリアトラウトの管理釣り場では100%禁止されていると考えて差し支えありません。
エッグ系ルアー
管理釣り場によっては、まるでイクラのような丸い形状のルアーを禁止している場合があります。
ルアーのサイズがルールに違反するケースもあるので、使用する際は確認しましょう。
エリアトラウト「反則ルアー」がおすすめの釣行シーン
どうしても釣れないとき
お気に入りのスプーンやクランクを使ってもどうしても釣れない、「ボウズの危機!」という状況で使ってみましょう。
放流がしばらくなくスレきったマスばかり、真夏の高温時、真冬の低活性時などで威力を発揮する可能性があります。
”必ず釣れる”というルアーは存在しませんが、ボウズ逃れができるかもしれません。
家族や子どもに釣らせたいとき
奥さんや子どもを管理釣り場へ連れていき、「エリアトラウトの楽しさを知ってもらいたい!」という場合もあるのではないでしょうか。
いわゆる”釣り堀”の管理釣り場ですが、なかなか釣れない場合もあります。
そんな場面では、「釣れすぎる反則級ルアー」を使ってもらいましょう。
キャストしてほっとくだけで釣れる場合もあり、なんとか1匹を釣ってもらいたいシーンでは反則ルアーが活躍します。
エリアトラウト「反則ルアー」使用上4つの注意点
行く予定の管理釣り場で使用を禁止されていないルアーであっても、ほかのルールに当てはまる場合があります。
使用する際は、以下の注意点を考慮しておきましょう。
サイズに注意
管理釣り場のレギュレーションに記載されていない種類のルアーでも、サイズの規定に抵触する場合があります。
「〇cm以上、〇cm以下のルアーは禁止」というルールを設けている場合も多いので、とくに小さいマイクロルアーを使う際は注意が必要です。
フックの色に注意
管理釣り場によっては、いわゆる「赤針」と呼ばれている赤やピンクの色がついたフックを装着してあるルアーを禁止している場合があります。
標準で赤針をセットしてあるルアーも販売されているので、ルアー自体が禁止されていない種類ならフックを交換してから使用しましょう。
トーナメントでの使用に注意
反則ルアーと呼ばれているルアーは、トーナメントで禁止されている場合があります。
トーナメントが開催されている管理釣り場のレギュレーションに記載されてなくても使用できないので、注意しましょう。
飲み込まれないように注意
反則ルアーと呼ばれているルアーの中には、ごく小さいタイプがあります。
マスに飲み込まれてしまうと外すのが大変なばかりか、死んでしまう場合も。
とくに、マイクロルアーはリフト&フォールで誘ったり、超デッドスローリトリーブしたりで操作することが多く、しっかりアワセを入れないとフッキングしない場合があります。
ラインのわずかな動きにも集中しながら、アワセが遅れないように注意しましょう。
エリアトラウト初心者におすすめの「反則ルアー」10選
エリアトラウト初心者がどうしても釣れないときのお助けアイテムとなる、反則級のルアーをご紹介します。
RECENT(リセント) Xスティック
心棒にステンレスバネ線を搭載し、ボディーにプラスティックを採用したルアー。
キャストしたら、ルアーの角度が45度になるようにロッドを立ててリーリングする釣り方が有効です。
ただし、標準で赤針をセットしているので、釣り場のレギュレーションに違反するならフックを交換しなければなりません。
RECENT(リセント) グルグルX
管釣りスティックルアーの定番モデルです。
デッドスローリトリーブすると、ボディ全体が回転しながら魚にアピールします。
使用する際はスティック系ルアーを禁止されていないか、釣り場のレギュレーションを確認しておきましょう。
ZacT craft(ザクトクラフト) セニョールトルネード
どうしても釣れないときに威力を発揮すると人気の定番ルアーです。
線虫やミミズ、細身の小魚に見えるシルエットが特徴。
螺旋状にクルクル回る波動で、魚の本能を刺激します。
使い方もゆっくりリーリングするだけと、初心者でも簡単。
釣れた際にワイヤーが変形する場合があるので、その際は直してから使用しましょう。
ROB LURE(ロブルアー) バベル
縦釣り系ルアーとして人気の豆ルアーです。
フォールさせた際の縦の動きで魚にアピール。
トラウトのエサ「ペレット」に似たような形と大きさで、釣れないときにお助けアイテムとして活躍します。
シリーズでさまざまな形や重さのルアーがあるので、気になる方はチェックしておきましょう。
Bassday(バスデイ) ペレットペレット SS
沈めたら後は巻くだけと簡単に使えるルアーです。
名前のとおり、ペレット風のシルエットが特徴。
小気味良いタイトな泳ぎでトラウトの食性を刺激します。
スイミング、フォール、ボトムずる引きなど、さまざまな釣り方に対応可能です。
ROB LURE(ロブルアー) アラベスク
ジグヘッドに毛糸の素材を巻き付けたフライフィッシング発祥のルアーです。
キャストしたら、底まで沈めるだけと使い方が簡単。
マスに飲み込まれないように、ラインに出るアタリに集中しながら釣りましょう。
ただし、いわゆる「フェザージグ」なので、使用する際は釣り場のレギュレーションを必ず確認してください。
Bassday(バスデイ) カランバ
ハンドメイドの削り出しで人気の高い水牛の角で作られたスプーンを、樹脂素材で再現したルアー。
「プラスチック製スプーン禁止」といったルールはあまり聞いたことがないので、ほとんどの管理釣り場で使用可能です。
樹脂ならではの比重の軽さで、水面をデッドスローでリトリーブする釣り方に適しています。
トゥイッチして激しくダートさせたり、フォール時させてゆらゆらとした動きで誘ったりも有効です。
ROB LURE(ロブルアー) バベコン
プラスチック製の豆ルアーです。
フックスリットにフックが収まる構造になっているのが特徴。
ボトム・フォール・巻きなど、さまざまな釣り方に対応します。
サイズ規定がある場合や、フックがアイ側に向くルアーを禁止している釣り場では注意が必要です。
Jackson(ジャクソン) ダートマジック エリアカラー
ヘッド部に鉛のソリッド、ボディ部に樹脂のソリッドを採用した独特のルアーです。
トゥイッチして使用するのが基本で、トリッキーなアクションでマスを誘います。
ダイワ(DAIWA) エリア トラウト 鱒ノ種 中 ルアー
浮力のある玉の部分が水底でフワフワと浮いて誘うルアーです。
基本的な使い方は、キャストして水底についたら待つだけ。
どうしても釣れないときや、初心者や子どもになんとか1匹釣ってもらいたいシーンで活躍します。
エリアトラウト「反則ルアー」の使い方
エリアトラウトのルアーにはそれぞれ推奨されている使い方がありますが、さまざまな操作方法を押さえておきましょう。
縦釣り
ロッドを立てて、リフト&フォールさせる釣り方です。
ルアーをキャストして着底させたら、ロッドをあおって浮き上がらせます。
ラインスラックを少し巻き取りながら、再び着底させて繰り返しましょう。
ボトムずる引き
キャストして着底させたら、浮き上がらない程度のスピードでズルズルとゆっくり巻く釣り方です。
ときおりロッドを水平状態であおって、ダートさせるのも有効。
魚がボトムを意識しているとき、低活性時に試してみましょう。
スローリトリーブ
キャストして少し沈ませたら、ゆっくりとリールを巻く釣り方です。
沈ませる深さやスピードをいろいろと試してみましょう。
ほったらかし
キャストして着底させたら、そのままほっとく釣り方もあります。
底でルアーがゆらゆらと揺れて、警戒していたマスが思わず食いつく場合も。
しばらくほっといても釣れなければ、少し巻いたり、ロッドでアクションをくわえたりしてみましょう。
【まとめ】レギュレーションを守りながらエリアトラウトを楽しもう
反則級ルアーはときに「邪道」と言われる場合もありますが、初心者においては「はじめてのⅠ匹」に出会うことが大切。
いざというときに備えて、お助けアイテムとして用意しておくと安心です。
ただし、くれぐれも釣り場で禁止されているルアーは使用しないようにご注意ください。