誰でも手軽にルアーフィッシングを楽しめるとして、近年ますます人気が高まっているエリアトラウト。
これからはじめたい方の中には、「どんなロッドを選んだらよいのか、わからない……」という方もいるのではないでしょうか?
そこで今回は、エリアトラウト用のロッドにフォーカスし、価格帯別におすすめ製品を紹介!
あわせて選び方も解説するので、購入を検討している方はチェックしてみてください。
エリアトラウトロッドとは
エリアトラウトロッドとは、ニジマスなどトラウト類を放流している管理釣り場でルアーフィッシングを楽しむスタイル「エリアトラウト」用のルアーロッドです。
長さはおよそ6.0フィート(1.83m)前後で、1.0g以下のルアーもキャストできる柔軟性のあるロッドに仕上げています。
ルアーロッドには「スピニングロッド」と「ベイトロッド」の2種類がありますが、エリアトラウトはスピニングリールをセットするスピニングロッドが主流。
ある程度本格的にエリアトラウトを楽しんでる方の場合、ルアー種類や魚の活性、ポンドの広さなどに合わせて数本のロッドを使い分けるのが一般的になっています。
エリアトラウトロッドの選び方8つのポイント
ひとくちにエリアトラウトロッドといっても、多種多様なモデルが販売されています。
初心者がはじめの1本を選ぶ際は、以下8つのポイントをチェックしておくとよいでしょう。
- タイプ
- 長さ
- 硬さ
- 重さ
- 継ぎ数
- ティップ
- 価格
- メーカー
タイプ
エリアトラウトロッドにはセットするリールに合わせて、スピニングロッドとベイトロッドの2種類があります。
主流はスピニングロッドです。
セットするスピニングリールは初心者でも扱いやすく、トラブルが少ないのが特徴。
軽いエリアトラウト用ルアーをキャストするのに適しています。
まだまだ少数派ですが、ベイトリールの進化によってベイトフィネススタイルも年々人気が高まっています。
エリアトラウトリールについては、以下の記事で詳しく紹介しています。
長さ
エリアトラウトロッドの長さは、6.0フィート(1.83m)前後が一般的です。
長いほど反発力を活かしてロングキャストしやすくなりますが、あまり長すぎると初心者には扱いにくくなります。
はじめは、オールラウンドに使いやすい6フィート以下のロッドがおすすめです。
硬さ
エリアトラウトロッドは、製品によって硬さが設定されています。
軽いルアーのキャストしやすさやルアーの引き抵抗などは、硬さによって左右されるのでチェックしておきましょう。
柔らかい順に、XUL(エクストラウルトラライト)・UL(ウルトラライト)・L(ライト)・ML(ミディアムライト)などと表記されています。
2g以下のスプーンをキャストするなら、ULがおすすめ。
抵抗の大きいクランクや大型のミノーには、LかMLが適しています。
ただし、同じ硬さ表記でもおメーカーやモデルによって微妙な曲がり具合やテンションは異なるので、あくまで目安である点に留意しておきましょう。
初心者がはじめて購入するなら、軽いスプーンをキャストしやすいULのロッドが向いています。
重さ
エリアトラウトロッドは、長さや使用しているパーツの素材などによって自重が異なります。
軽いほど扱いやすいものの、あまり神経質になる必要はありません。
無名メーカーの安価すぎるロッドは別として、日本の一流メーカーのロッドなら極端に重すぎることはないでしょう。
組み合わせるリールによって全体的な重さも変わってくるので、念のため確認しておく程度で大丈夫です。
継ぎ数
エリアトラウトロッドは、つなぎ目のないワンピースロッドも一部販売されていますが、多くは2~3ピースに分かれた並継ぎ竿です。
主流は2ピースで、車で持ち運びなら特別に不便はありません。
電車釣行でバッグに入れて携帯したいなら、3本以上に分割された「マルチピース」モデルが便利です。
なかには、使用する際に伸ばす伸縮式の「テレスコピック」モデルも販売されています。
エリアトラウトではあまり一般的でないものの、持ち運びしやすさを重視したい場合はチェックしてみてください。
ティップ
エリアトラウトロッドのティップ(穂先)には、おもに「チューブラー」と「ソリッド」があります。
チューブラーはさまざまな竿に採用されている中空構造で、エリアトラウトのティップでも主流です。
最近は、穂先の数cm部分に無垢のカーボンやグラス素材を搭載したソリッドティップも人気。
柔軟性のある穂先で軽いルアーをキャストしやすく、魚のアタリを弾きにくくフッキングしやすいメリットのもメリットです。
ただし、チューブラーに慣れているとはじめは違和感があり、使いにくいと感じるかもしれません。
価格
エリアトラウトロッドの価格は1万円以下から7万円前後と、メーカーやグレードによってさまざま。
釣行回数・スタイル・レベルなどに合わせて、予算のバランスなども考慮しながら選びましょう。
趣味として長く続けるかわからないなら、1万円以下の低価格モデルでも問題ありません。
趣味として続けるなら、あまり安いロッドだと飽きてしまう場合もあるので、2万円以上のモデルを選ぶとよいでしょう。
ゆくゆくはトーナメントに参加したい方や中級者以上なら、4万円以上のハイグレードモデルもチェックしてみてください。
メーカー
釣り具メーカーは数多くありますが、エリアトラウトロッドを選ぶなら専門ブランドを展開している一流メーカーや、エリアトラウト専門ブランドのモデルがおすすめです。
「一流メーカー」「専門ブランド」と聞くと価格が高いと思われるかもしれないですが、一流メーカーのロッドでも安価なモデルが販売されています。
以下の一流釣り具メーカー、エリアトラウト専門ブランドのロッドなら安心です。
ダイワ(DAIWA)
日本最大手の総合釣り具メーカーです。
エリアトラウトにおいては「プレッソ」ブランドを展開。
エリアトラウト専用のルアーやロッド、リール、アクセサリーまで幅広く製品をラインナップしています。
大手メーカーならではの生産数の多さで、小規模なブランドのモデルと比べて購入しやすい点にも注目です。
ヴァルケイン(ValkeIN)
エリアトラウト専門メーカーで、専用ルアーやロッドを販売しています。
代表取締役社長の菊地栄一氏は、エリアトラウトのエキスパートとしても有名です。
高品質・高性能なエリアトラウト製品を展開しています。
ロデオクラフト(RodioCraft)
エリアトラウトやバスフィッシングなど、ルアーフィッシング関連の製品を展開している釣り具メーカー。
代表の松本幸雄氏は、エリアトラウトのエキスパートとして知られています。
なお、現時点でホームページはありません。
エリアトラウトロッドの価格帯別おすすめ製品
エリアトラウトロッドの選び方がわかったところで、おすすめ製品を見ていきましょう。
以下の現時点での店頭価格帯別にピックアップしたので、レベルや予算に合わせて選んでください。
1万円以下~2万円のコスパのよいエリアトラウトロッド
ダイワ(DAIWA) トラウトX AT・N 56UL
スプーンからプラグまで使える、オールマイティーなエリアトラウトロッドです。
硬さULのやわらかさで、とくにマイクロスプーンに適しています。
全長5.6フィートで扱いやすく、初心者にもぴったり。
一流メーカーのモデルながら、買い求めやすい価格も魅力です。
アブガルシア(Abu Garcia) Mass Beat III MBS-602XUL
硬さXULのエリアトラウトロッドです。
1g以下のマイクロスプーンや小型クランクベイトに適しています。
メジャークラフト(Major Craft)トラパラ TXA-562SUL
全長5.6フィートと、初心者に取り回しやすいエリアトラウトロッドです。
張りのある仕様で、スプーンはもちろんクランキングやミノーイングにも対応します。
メジャークラフト(Major Craft) ファインテールX FAX-B582UL
注目度が高まっている「エリアベイトフィネス」をテーマに開発された、エリアトラウトロッドです。
クランクベイトをメインに、3g前後のメタルバイブやトップウォータープラグなど手返しよくキャストしたい方に適しています。
手頃な価格で、ベイトタックルをはじめて使う方におすすめです。
メジャークラフト(Major Craft) ファインテールX FAX-602UL
シリーズ中、もっともシャープさのあるエリアトラウトロッドです。
ティップのブレが少なく、正確なキャスティングをサポートします。
感度にも優れており、低活性時の繊細なアタリを捉えたいシーンで活躍。
買い求めやすい価格で、サブロッドとしてもおすすめの1本です。
初級~中級者以上におすすめ!2~4万円のエリアトラウトロッド
ダイワ(DAIWA) エリアトラウトロッド プレッソST 56UL-S
ダイワのエリアトラウトブランド「プレッソ」のエリアトラウトロッドです。
メガトップソリッドティップを搭載し、目感度と手感度に優れています。
ブランドカラーのブラックとオレンジをベースにした、スタイリッシュな外観も魅力。
硬さULで、マイクロスプーンを多用する方におすすめです。
ロデオクラフト(RodioCraft) ツーナインファイン 60ULF
エリアトラウト専門の同社の中でも、手ごろな価格を実現しているエリアトラウトロッドです。
スプーンとクランクベイトのどちらにも対応できる、バーサタイルな1本に仕上がっています。
ヴァルケイン(ValkeIN) ブレイクスルーゼロヴァージ 6.0UL
エリアトラウト専門メーカー「ヴァルケイン」のエリアトラウトロッドです。
硬さULで、マイクロスプーンを多用する方に適しています。
4万円以上のハイエンドエリアトラウトロッド
ダイワ(DAIWA) プレッソ AIR AGS 61L
軽量・高剛性・トラブルレスのRタイプフレームと、肉薄・軽量のCリングとNリングを組み合わせたガイド「AGS」搭載のエリアトラウトロッドです。
振り抜けのよさが特徴で、収束の速さとあいまって飛距離アップを実現します。
ソフトなティップを採用しており、低伸度ラインを組み合わせにもぴったり。
バットグリップを無くしたデザインで、操作性とデザイン性を両立しています。
ダイワ(DAIWA) プレッソ LTD AGS 61L
繊細なティップに強めなベリーをセッティングしたエリアトラウトロッドです。
ボトムルアーやトップなどのルアーをアクションさせる釣りに対応しているほか、小型のミノープラグにも適しています。
ヴァルケイン(ValkeIN) ダーインスレイヴ) 6’1L-H Black Vespine
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スプーンや表層系プラグの性能を最大限に引き出すべく開発されたエリアトラウトロッドです。
張りを持たせた独自のアクションと「K・ATガイド」の組み合わせにより、軽量化と快適なキャストフィーリングを実現しています。
ヴァルケイン(ValkeIN) ダーインスレイブ レイズウィザード 5.10CL
取り回しと操作性に優れた、全長5.1フィートのコンパクトライトなエリアトラウトロッドです。
粘るティップとパワーあるバットの組み合わせた、イメージ通りのアプローチをサポートするテーパーデザインを採用しています。
ロデオクラフト(RodioCraft) フォーナインマイスター ホワイトウルフ 62L-TRZ
張りがありながら柔軟性もあるエリアトラウトロッド。
トラウトキングマイスター松本幸雄氏プロデュースのロッドで、最高峰モデルを求めている方におすすめです。
ディスプラウト(DAYSPROUT) ロッド エクスタン ツインファイヤー ebtf-511UL Babyish
中弾性カーボンチューブラーを採用し、大幅な軽量化を図っているエリアトラウトロッドです。
エステル専用モデルで、繊細なアプローチに対応します。
エリアトラウトに関するよくある質問
- エリアトラウト専用ロッドではなく、汎用ロッドでも使えますか?
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どのようなロッドでもキャストして魚とやり取りすることは可能ですが、専用設計と汎用品では大きく仕様が異なります。
とくに、エリアトラウトでは1g前後の軽量ルアーを扱うので、汎用ロッドでは使えても釣果アップが難しいです。
とりあえず一度体験してみる程度なら手持ちの汎用品でも構いませんが、1万円以下でも購入できる専用モデルも販売されているので、ぜひ検討してみてください。
- セットするリールの大きさはどのくらいですか?
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スピニングリールの場合は、1000番か2000番がおすすめです。
2500番はバスフィッシングに適したサイズなので、エリアトラウトに不向き。
また、エリアトラウトではデッドスローでリーリングするパターンが多く、ローギアのリールが適しています。
- 最低何本必要ですか?
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初心者なら、はじめは1本で問題ありません。
中級者以上であっても、1本で楽しんでいる方が多くいます。
釣りの幅を広げる、より快適に楽しむという点においては、タイプが異なる2本以上のエリアトラウトロッドを使い分けできるとベストです。
ただし、当然ながらリールもロッドの本数分必要ですし、初心者がロッドを増やすのは追々検討すればよいでしょう。
【まとめ】お気に入りのエリアトラウトロッドを見つけよう
エリアトラウトロッドは、製品によって長さや硬さ、重さなどさまざまな点で違いがあります。
これからエリアトラウトをはじめるなら、長さ6.0フィート前後で硬さULのスピニングロッドがオススメです。
高価格なほど軽量で感度に優れていますが、今回紹介した一流メーカーのロッドなら安価な製品でも安心して使えます。
釣行回数やスタイルと予算のバランスを考慮して、お気に入りに1本を見つけてみてください。