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エリアトラウトとは

「エリアトラウト」とは、ニジマスなどのサケ科の魚「トラウト」を「エリア」と呼ばれる管理釣り場で釣るルアーフィッシングです。

管理釣り場とは、おもに人工の池(ポンド)に魚を放流している言わば釣り堀。

当然ながら料金はかかるものの、釣り初心者でも手軽にルアーフィッシングを楽しめるとして人気です。

エリアトラウトの管理釣り場の画像

エリアによってはレンタルタックルも充実しており、手ぶらでも楽しめます。

掛かった魚の引きを楽しんだらそのままリリースしたり、規定匹数を持ち帰って食べたりなど、楽しみ方は人それぞれ。

トーナメント(大会)も盛んで、テクニックを磨くべく通い詰めている方もいます。

エリアトラウトを楽しめるシーズン

エリアトラウトを楽しめる期間は、エリアの運営方針によって異なります。

大きく分けて、以下の3パターンです。

  • 水温が上がる夏場は休業
  • 雪が積もる冬場は休業
  • 休業期間なしで1年中営業

比較的、平地で気温が上がりやすい地域にあるエリアでは夏季休業、山間部で積雪の多い地域では冬季休業期間を設けている傾向があります。

ただし一概には言えないので、訪れる際には各エリアのホームページ等で確認しておきましょう。

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エリアトラウトのルール

エリアトラウトでは、各エリアのルール「レギュレーション」に従って釣りをしなければなりません。

なかには、独特のルールを設けているエリアもあるので、はじめて行く際には必ずレギュレーションを確認しておきましょう。

一般的には、以下のようなレギュレーションが設けられています。

返しのない「バーブレスフック」を使う

バーブレスフックを説明するイラスト

返しのないバーブレスフックの使用は、どのエリアでも必須です。

魚を傷つけず、すみやかにリリースするために設けているルールであり、市販されているエリアトラウト用ルアーにはすべてバーブレスフックが装着されています。

トレーラー禁止

出典:オーナーばり

フックにフライのような毛などを装着する「トレーラー」は、多くのエリアで禁止されています。

フックに何かを装着するチューンは禁止している場合が多いので、市販のままの状態で使いましょう。

また、フックに色をつけた「赤針」や「金針」を禁止している場合もあります。

規定以上の重いルアー禁止

たとえば「5g以上のルアー禁止」のように、ルアーのサイズや重さに規定を設けているエリアがほとんどです。

エリアは広大な湖というよりは、人工で作った池というイメージ。

あまり重たいルアーだと対岸に届いてしまう、対岸に釣り人が投げたルアーをクロスしてしまうといったトラブルになる可能があります。

市販のエリアトラウト用ルアーは最大でも3.5g程度なので、エリトラウト用ルアーを購入すれば基本的には問題ありません。

エリアトラウトのルアーに関する記事を探す

取り込みにはランディングネットを使用

エリアトラウトのランディングネットやタックルの画像

多くのエリアでは、取り込みに関してランディングネット必須、もしくは推奨しています。

リリースする魚に素手で触ると弱ってしまうのが理由です。

レンタルできるエリアもありますが、数に限りがあるのでできれば用意しておきましょう。

エリアトラウトのタックル

エリアトラウトのタックル説明イラスト

エリアトラウトでは、以下のようなタックルを使用します。

とりあえずはロッド・リール・ルアー・ラインjを用意すれば釣りを楽しめますが、できればその他のアイテムを用意しておくと、より快適にエリアトラウトの釣りを満喫できますよ。

ロッド

エリアトラウトロッドの画像

エリアトラウトでは2~3g程度の軽いルアーを使用するので、軽いルアーをキャストしやすい柔軟性のあるロッドが適しています。

汎用品でも釣り自体はできますが「ルアーをキャストしにくい」「うまくフッキングしない」「バレてしまう」といったトラブルが起こりやすいので、エリアトラウト専用ロッドを使用しましょう。

長さは6フィート(1.83m)前後で、スピニングロッドが主流。

エリアトラウト専用ロッドを選べば、極端に長い・短いといった心配はありません。

また、ルアーロッドにはXUL(エクストラウルトラライト)・UL(ウルトラライト)・L(ライト)・ML(ミディアムライト)といった柔らかさの目安になる各メーカーの規格があります。

ルアーのタイプによって使い分けるのがベストですが、初心者の方がはじめて購入するならオールラウンドに使いやすいUL(ウルトラライト)がおすすめです。

エリアトラウトロッドについては、以下の記事でも詳しく紹介しています。選び方も解説していますので、参考にしてみてください。

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リール

エリアトラウトリールの画像

エリアトラウトでは、スピニングリールが主流です。

スピニングリールにはサイズを表す「番手」があり、エリアトラウトでは「1000番」か「2000番」を選びましょう。

番手が大きくなるほど糸巻量が多く、重量も増えます。

1回転で巻き取れる量も増えるので、明確な基準はないものの「小規模エリアなら1000番」「大規模エリアなら2000番」と使い分けるのも方法のひとです。

1000番と2000番のどちらでも構わないのですが、さまざまな用途に使える汎用性を求めるなら2000番がおすすめ。

初心者の方でより軽さを重視するなら、1000番を選びましょう。

エリアトラウトのリールについては、以下の記事でも詳しく解説しているので参考にしてみてください。

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ルアー

エリアトラウトのルアーの画像

エリアトラウトでは、おもに以下のルアーが使用されています。

  • スプーン
  • クランク
  • ミノー
  • メタルバイブ
  • 豆ルアー

もっとも定番なのが、金属製のルアー「スプーン」。

エリアトラウトのスプーンの画像

ロングセラーモデルもあり、「最強スプーン」とも言うべき定番スプーンが販売されています。

以前はエリアトラウトといえばスプーン一択でしたが、現在では樹脂製のルアー「クランク」も人気です。

エリアトラウトのクランクの画像

基本的には、エリアトラウト用として販売されているルアーを購入すればよいわけですが、一部の変則的な形状・サイズのルアーを禁止している管理釣り場もあります。

これからエリアトラウトをはじめる初心者の方であれば、まずはエリアトラウト用のスプーンとクランクを用意しておけば安心です。

エリアトラウトを販売しているメーカーについては、以下の記事でも詳しく紹介しています。

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ランディングネット

エリアトラウトのランディングネットの画像

ランディングネットとは釣れた魚をすくうための網で、エリアトラウト専用品も販売されています。

シャフトが長く、リリースしやすくするためにネットの深さが20cm前後と浅いのが特徴。

最近のトラウト管理釣り場では、ランディングネット使用を推奨、もしくはルールとして義務づけている場合がほとんどなので、これからエリアトラウトをはじめるなら用意しておきましょう。

エリアトラウトのランディングネットについては、以下の記事でも詳しく解説していますので参考にしてみてください。

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ロッドスタンド

出典:ドライブ

エリアトラウトのロッドスタンドとは、ロッドにリールとルアーをセットした状態で立てておけるアイテムで、製品によって3~5本ほど収納できるようになっています。

多くのロッドを一度に持ち運べるほか、ルアーやリーダーを結ぶときも立てたままできるので便利です。

まず1本のロッドではじめる初心者においては必須ではありませんが、2本以上を使い分けるようになったら用意しましょう。

エリアトラウトのロッドスタンドについては、以下の記事でも詳しく解説しています。

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リリーサー

出典:ダイワ

エリアトラウトのフックリリーサーとは、トラウトの口に掛かったフックを外すためのアイテム。

取っ手に特殊な形状のワイヤーを組み合わせており、フックをすばやく外せます。

魚に触れずダメージを与えないようにリリースできるほか、スピーディな釣りを展開できるのがメリット。

限られた時間で釣れた匹数を競うトーナメントでは、必須のアイテムになっています。

エリアトラウトのリリーサーについては、以下の記事でも詳しく解説していますので参考にしてみてください。。

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タックルボックス・バッカン・ワレット

エリアトラウト向きタックルボックスの画像

エリアトラウトでは、持ち運ぶ道具の量や種類に合わせてタックルボックスやバッカン、ワレットを用意しておくと便利です。

タックルボックスは、ハード樹脂で作られている頑丈なボックス。

大きさによっては椅子代わりになり、ロッドスタンドなどをセットしてカスタマイズできる製品も販売されています。

ただし、頑丈なぶん重さがあります。

バッカンは、本格的にエリアトラウトを楽しんでいる方に人気。

EVA製なので椅子代わりにはなりませんが、軽いのがメリットです。

ワレットは、必要なルアーを入れてカラビナで身につけて使える手軽さが魅力。

ウエストバッグに必要なモノだけを携帯しながら、軽快に釣りを楽しみたい方に適しています。

そのほか、タックルボックスやバッカンにルアーを収納する際には、個別にルアーケースが必要なのでチェックしてみてください。

バッカン・ボックス・ワレット・ケースに関する記事を探す

スカリ

出典:昌栄

スカリとは、釣った魚を水に浸けたまま生かしておくための網状のアイテムです。

釣った魚をキープするのに欠かせず、なるべく新鮮な状態で持ち帰って美味しく食べるためにも役立ちます。

エリアトラウトのスカリについては、以下の記事でも詳しく解説しています。

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ライン

出典:バリバス

エリアトラウトでリールに巻くラインには、おもに以下の4つがあります。

  • エステルライン
  • PEライン
  • フロロカーボンライン
  • ナイロンライン

人気は、感度に優れているエステルラインとPEラインです。

ただし、擦れに弱く「ショックリーダー」と呼ばれる付け糸を結ぶ必要があります。

初心者の方が扱いやすさを重視するなら、ナイロンラインがおすすめ。

しなやかラインでトラブルが少なく、リーダーを結ぶ必要もありません。

エリアトラウトのラインについては、以下の記事でも詳しく解説していますので参考にしてみてください。

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スナップ

スナップの画像

スナップは、ルアーの交換をサポートするアイテム。

一度ラインに結んでおけば、ルアーを交換するたびにラインを結ぶ手間を省けます。

基本的には、開いてスプーンの穴やクランクのアイに通して閉じればセット完了。

釣果アップを目指すなら、すばやくルアーをローテーションしながらアタリルアーを見つけるのもコツのひとつなので、ぜひ用意しておきましょう。

エリアトラウトにおすすめのスナップは以下の記事で詳しく紹介しています。

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エリアトラウトのおもな人気メーカー

エリアトラウトには専門ブランドがあるなど、さまざまなメーカーで製品を取り扱っています。

多くのブランド・メーカーがありますが、一部ご紹介します。

ロデオクラフト

老舗ルアーフィッシングメーカーです。

近年は、エリアトラウトに特化しており、ルアーやロッドを中心に専用アイテムを展開しています。

エリアトラウト用スプーンでは「ノア」シリーズ、プラグでは「モカ」シリーズが人気。

現時点で公式ホームページを開設していないので、注意してください。

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ヴァルケイン

エリアトラウト専門ブランドです。

エリアトラウト用のルアーとロッドを中心に、豊富に製品を展開しています。

代表の菊地栄一氏自身がトップトーナメンターであり、近年エリアトラウトで人気のブランドのひとつです。

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ダイワ

日本最大手の総合釣り具メーカーであり、古くからエリアトラウト用製品に力を入れています。

総合釣り具メーカーならではの、取り扱っている製品の豊富さが魅力。

ルアーやロッド、リールはもちろん、ランディングネットやロッドスタンド、リリーサーなど揃わないモノはないほどアイテムが充実しています。

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フォレスト

古くからエリアトラウト用スプーンを手掛けている老舗ルアーメーカーです。

最近はクランクも販売していますが、スプーン専門ブランドとして長く高い評価を得ています。

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エリアトラウトの釣り方

エリアトラウトは、基本「投げて巻く」といった釣り方で初心者でもすぐに楽しめます。

もちろんエキスパート向けのテクニックも数多くありますが、初心者においては基本のスプーンとクランクの使い方を押さえておきましょう。

スプーン

エリアトラウトのスプーンの使い方を解説イラスト

釣り方は、軽いスプーンを使って表層を引いたり、ボトム(底)をズルズルと引きずるようにゆっくり引いたりなどさまざまなです。

表層からボトム(底)までカウントダウンしながら、どの層で釣れやすいのかを探りましょう。

また、ときおりロッドをあおってアクションをくわえたり、リーリングするスピードを変えたりも有効です。

クランク

エリアトラウトのクランクの使い方を解説イラスト

クランクは、リーリングするだけで大きくアクションするのが特徴。

基本は、キャストしたら一定のスピードをキープしたままリーリングします。

表層を引く場合は、着水したらリーリングをゆっくりリーリング。

深い総を攻めるまら、着水後一気に引いて潜らせてからリーリングしましょう。

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